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「ツギクル芸人グランプリ優勝オメデトウSP」と題した6月の月笑は、次世代ブレイク芸人を発掘する“ツギクル芸人”で2022年王者となったストレッチーズがMCを務める。アシスタントは先日に引き続き杉浦琴乃が担当する。
まずは、全編ストレッチーズ仕様オープニングVTRの話題に。登場するやいなや、恥ずかしそうなストレッチーズの二人。高木が「サルベースとかがニヤニヤしながら『どういう気持ち?』と聞いてくる。後輩がイジってくる!」と、VTR中の舞台袖の様子を明かす。その後、高木も福島もやはり嬉しいようで「恐れ多い」「有難い」と言いながら、笑顔を見せていた。
杉浦からの「優勝が決まった瞬間はいかがでしたか?」という質問に高木は「驚いた」。一方、福島は「これで、月笑に来ていただいているお客さんに恩返しができるなと思いました」と答える。すぐさま高木が「媚び売んな!申し訳ないけどあの瞬間は、月笑の“ゲ”の字も思い出さなかったよ!終わった後、結構ゆっくりしてから『ああ、そういえば月笑のみなさんにも…』と思いましたけど!」と、畳み掛けるツッコミで会場は笑いの渦に包まれた。
今後の目標は高木が「月笑年間チャンピオン」なのに対し、福島は「目の前の人を笑わせたい」。すぐに高木が「ズルイって!」とツッコミを入れたり、人気番組に出演してネットニュースになった話など、落ち着いたトークで場を盛り上げていた。
優勝オメデトウムードの中、6月ROUNDのネタバトルスタート!
G2コーナーは、ジョウダンアオナナテンパイ/コンピューター宇宙/ガッチキール/イノセントキラー/サルベース/ロックスの6組が登場する。
ジョウダンアオナナテンパイは、勝呂が「運動不足を解消したい」と案を考える。心地よいスローテンポで、観客をジョウダンの世界へ引き込んでいく。コンピューター宇宙は、学芸会で演じる役に納得がいかない幼い息子(はっしーはっぴー)を、母(ブティックあゆみ)は落ち着かせようとする。ガッチキールは、病院にて。医者(中村)は、悩める患者(穴井)の胸に聴診器を当てるが、ある音がきこえてしまう。シュールさを感じながらも単純明快で笑った。イノセントキラーは、岸井が同窓会に参加して、芸人らしく場を回そうとする。小田桐は、そんな岸井の応援をする。サルベースは、女子高生(ともやっぷ)と一つ屋根の下で暮らすことになった男子高校生(折田)の物語。漫画のような展開になるかと思いきや…。ロックスは、公園で休憩中の鎌田が職務質問をされたことをきっかけに、まさかの事態に発展していく!
中MCで、ストレッチーズ高木が「(ランキングで上位になるには)出る順番も大事なんですが、仕事の都合でトップバッターにならざるを得なかったジョウダンアオナナテンパイが、『トップバッター保証でプラス10Pとかないかなぁ…』とブツブツ言っていた」と裏話を披露していた。
会場があたたまっていないためトップバッターは不利とよく言われるが、今日のジョウダンアオナナテンパイはしっかりとした構成の漫才でそのハンデを跳ね除けていたように思う。
次は、今月のオススメ芸人コーナー!
杉浦が「新進気鋭のコント師・撥水モンテ、芸歴1年目の姉妹コンビ・梵天、4月の初登場以来負けなしでG3に上がってきた・群青団地が登場します」と紹介して、太田プロJr.ライブに出演中の3組に期待が高まる。
撥水モンテは、ファーストフード店で、モーニングメニューが好き過ぎて執着する男のコント。梵天は、「そろそろ働こうかな」と飄々とした妹が呟く。無職から脱出するため、面接の練習をする。群青団地は、新感覚コント。微妙な距離感の男女がオンラインゲームをする、その関係性を舞台上で見事に表現していた。
次は、いよいよG1コーナー!
センチネル/ストレッチーズ/ぐりんぴーす/初代ウメちゃん/ハマノとヘンミ/さすらいラビーの6組が登場!
センチネルは、初めて後輩を連れて食事に行った、とみさっと。その後輩にご飯を奢るも、食後にお礼のLINEが来なかったと怒る。ストレッチーズは、大学の同級生5人と遊園地に行くことになった福島が、乗り物は二人掛けのものが多いからあぶれる人が出ないよう、ある人に6人目役をお願いする。ぐりんぴーすは、牧野の職場に入って来たパートのおば様の歓迎会で使える“飲み会のコール”を落合くんに教えてもらう。初代ウメちゃんは、自身のネタで打順を組み「ウケなかったらアウト・3アウトで終了」のルールで打席に立つ。ハマノとヘンミは、子供達が缶蹴りをしながら、仲良しメンバーの謎が明かされていく。缶蹴りをきっかけにしながらの会話が絶妙だった。さすらいラビーは、スズキ(中田)が受付のアリムラさん(宇野)を食事に誘うも、傷付きやすいアリムラさんがあるボタンを押してしまって…。
次は、ゲストコーナー!
自社ゲストのマシンガンズが登場し、まずは息継ぎなしで捲し立てるよなアドリブトークを展開する。そして、芸風もあってかSNS等で叩かれると嘆いた後、アンチコメントなどに物申す。
MC陣にマシンガンズを加えたトークコーナーでは、時代を逆行するマシンガンズのスタイルにストレッチーズは「最後の最後まで抗って欲しい」と懇願していた。
ストレッチーズ第1回単独ライブ「ヘマル」は、7月18日(月・祝)に北沢タウンホールで開催される。良い波がきているストレッチーズは、漫才磨きに余念がない。そして、そのひたむきさが月笑メンバーに良い刺激を与えていると感じる。
次回の太田プロライブ月笑は、半蔵門のTOKYO FMホールにて7月11日(月)に開催される。それぞれの個性を磨く月笑芸人の活躍に期待したい!