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2018.08.27

8/23(木)開催「OHTAPRO.@漫才.com vol.1」レポート

太田プロ若手5組ネタ強化ライブ「OHTAPRO.@漫才.com」vol.1レポート


さすらいラビー、ストレッチーズ、宮下草薙、ノブナガ、ロングアイランドが出演するライブ「OHTAPRO.@漫才.comオオタプロ・マンザイ・ドットコム)」の旗揚げ公演が、2018年8月23日(木)新宿Fuにて開催された。

 記念すべき第一回目のMCはさすらいラビー。このライブの説明をする中田が「太田プロの“新進気鋭の”若手5組が、“最も勢いのある”若手5組が、(エスカレートして)さすらいラビーは、キャラクターに定評があり…」などとおどけた後、「賞レースで勝てる漫才を仕上げることを目標に、1本目は勝負ネタ、2本目は新ネタをおろして、漫才を磨いていくライブです。この日が“伝説の第一回”になるかもしれないので!」と、熱く語る。

 「青春高校3年C組」(テレビ東京)にレギュラー出演中のノブナガは到着次第の参加となるため、最初のブロックは、ロングアイランド・ストレッチーズ・宮下草薙・さすらいラビーの4組がネタを披露した。
ロングアイランドは、松原の弟が読売ジャイアンツのプロ野球選手なので「松原の弟のために応援歌をつくってきた」と、松尾が暴走する。
  ストレッチーズは、ドラマ「やまとなでしこ」を見ようと、近所のレンタルビデオ店でDVDを借りた福島が、ある事件に巻き込まれてしまう!
 宮下草薙は、先輩からハワイ旅行に連れていってもらえることになった草薙が、自身の超ネガティブ妄想に翻弄される。
 さすらいラビーは、電車内での痴漢冤罪を回避する対処法を練習しようとするのだが、中田演じるアメリカンコミックのようなキャラクター達に、宇野は振り回される。
 次のネタブロックの前に、企画コーナー「さすらいラビーの履歴書」が行われた。このコーナーは、まだまだ世間には知られていないメンバーの人となりを、履歴書を通じ知っていただく企画。今回、さすらいラビーにスポットを当てると、二人の知られざる性格が丸裸になった!

 大きく貼られた実物のようなフォーマットの履歴書を見て、「思っていたより(実物の)履歴書ですよ!」とさすらいラビー中田。ストレッチーズ福島が「写真の裏には名前は書いているんですかね?」と聞くと、「ちゃんと3ヶ月以内の写真ですからね!」と応戦する中田。チームワークの良さが伝わってくる。
 二人は、一橋大学(中田)、青山学院大学(宇野)出身の高学歴コンビ。高木がその凄さを熱弁していると、ノブナガが到着!全員揃った状態で、“さすらいラビーの謎”を解明していく! 
 結成のきっかけは、大学のお笑いサークル。それぞれの大学のエースが手を組んでさすらいラビーが誕生した。当時を知るストレッチーズは「衝撃だった」と振り返る。
 また、漢字検定準1級の中田が四字熟語クイズを出したり、好きな芸能人(有名人)などの話で盛り上がる。ストレッチーズ高木が思わず「履歴書トークで、さすらいラビーの奥底にある“キモさ”がバレてしまった!」と叫ぶと、宮下草薙の草薙が「清潔感がそんなにないんだよな…」とポツリ。
 踏んだり蹴ったりのさすらいラビーだが、うどん派か蕎麦派か見分けられるという宇野の特技や、中田の特技「職業を言ってもらえると、即興でその職業をモチーフにしたアメリカのアニメ映画の予告編を演じることができる」などで、会場は大爆笑!大盛り上がりの企画コーナーとなった。

 次はネタブロックとなり、遅れてきたノブナガは最初と最後に登場する構成で、漫才を披露する。
 ノブナガは、妖精の小さいおっさんに出くわしたという信太。信太の信じられない発言に、岩永は驚愕する。

 ストレッチーズは、漫画「スラムダンク」を“Amazon”で購入した福島が、不思議な思考で買い物を続けていると“あるルール”ができる。そのルールに観ている側も、ハマってしまった。

 ロングアイランドは、夏祭りに浴衣を着てデートがしたい。彼女役の松尾と彼氏役の松原が夏祭りを楽しんでいると、ある出来事が起こる。

 さすらいラビーは、「生まれ変わったら可愛い女の子になってチアリーダーをやりたい」という中田に、「やっぱり気持ち悪いな!」と宇野。早速、チアリーダー体験をしてみることになる。

 宮下草薙は、本日誕生日の草薙が、自身の誕生日会に誘われたというのだが、草薙の超ネガティブ妄想が加速していき邪魔をする。独特のワードセンスに笑いが止まらなかった。

最後はノブナガで、熱血教師がやりたいという岩永の願いに、信太が物言いをつける。
 エンディングでは、歌唱力に定評のある芸人…ではなく“アーティスト”としてロングアイランド松尾が「このライブを大きくしていって、武道館に立ちたい」と野望を明かした後、宮下草薙の宮下が「ライブ名をかえたい。かっこいいのがいい」などと自分の意見を主張すると、すかさず草薙が「こいつ、近い世代とライブする時、尖りたがるんです」と述べ、会場は大きな笑いの渦に包まれた!
 そして、そんな草薙にケーキが渡され、みんなで草薙の27歳の誕生日のお祝いをすると、超ネガティブ男のはにかむ姿が見られた。相方の宮下が「宮下草薙二人とも、顔が赤くなって終わりって…」と嘆きながら終了!!

 「OHTAPRO.@漫才.com」は、今、勢いのある太田プロ若手5組のネタも素顔も見られ、笑いもパワーももらえるライブ。彼らが賞レースを勝ち上がっていくのが楽しみで、じわじわと全国の人に知ってもらいたいと心から願っている。“伝説の第一回”を終えた今、思うことは、武道館も夢ではないかもしれないということだ。

西田有希:1982年徳島県生まれ。2008年に第3回JUNON恋愛小説大賞受賞をきっかけに、本格的に執筆活動を開始。またお笑い界にも精通しており、ライブリポートも数多く発表している。著書に第3回JUNON恋愛小説大賞受賞作品を収めた「ファン」(主婦と生活社)がある。