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太田プロで一番、面白いネタをする芸人は誰なのかを、クライマックスシリーズで決定します!この大舞台へと駒を進めたのは、年間ポイント数3位の青色1号、2位の宮下草薙、1位のさすらいラビーです。青色1号と宮下草薙がセミファイナルで激突し、その勝者がファイナルでさすらいラビーに挑み王者が決まります!
この一年、メディアで目覚ましい活躍の宮下草薙。月笑には、“お笑い第7世代”と呼ばれる彼らの世代が揃っていますのでご期待ください!
前説を担当したのは、シンテンチ。一年前は、太田プロJr.ライブでG5からG6に落ちてしまい、コンビ間で揉めたのだと明かす。しかし、今は月笑メンバー常連となり、『ネタパレ』(フジテレビ)にも出演するなど、注目株だ!
MCは、月笑水先案内人の彦摩呂。アシスタントは中井りか。毎年、クライマックスシリーズを見届けている彦摩呂が「月笑で優勝したら人生が変わりますよ!」と鼻息を荒くして語ると、会場の熱気に押されるようにエキシビジョン(年間ポイント10位〜4位)がスタート!
10位【豆の底力】ぐりんぴーす。ちっぽけだなと思うこと。牧野と落合の“ある認識の違い”が会場の笑いを誘う。最近はコントで登場していたが、今回は漫才を披露!
9位【銃はペンよりも強し】マシンガンズ。時事ネタを絡めながら、フリートークのような漫才。長年、太田プロライブをけん引してきたが、本日で卒業のマシンガンズは、20年程前の太田プロライブと現在の太田プロライブの違いを語った後に「若手芸人のみなさん頑張ってください!」と締めた。
(※マシンガンズと火災報知器は、来年からレギュラーメンバーに追加される)
8位【やったね!2確!】ジョウダンアオナナテンパイ。「ルパン三世のような大泥棒になりたい」と語る勝呂に、冨山は困惑するのだが…。勢いを増す、略して“アオテン”は、月笑G1常連になりつつある。ぬるっとした感覚の独自のスタイルで、2020年は飛躍の年になりそうだ。
7位【なごやかな気持ちで見てください】納言。漫才で、薄幸が高収入の男性しか参加しない街コンに誘われる。やさぐれ女芸人としてブレイク中の薄幸の尖った発言を、冷静に指摘する安部とのバランスがいい。今年2月に開催された月笑の企画コーナー『2019太田プロイチ推し若手芸人はこいつらだ!』で紹介!その後、急激にメディア出演が増えた期待の男女コンビ。
6位【前期若年者芸人】アイデンティティ。2017年、2018年と月笑連覇のアイデンティティは“ドラゴンボール”を封印し、転校生がやってくるシーンで原点回帰の漫才。“AbemaTV”「しくじり学園お笑い研究部」などで取り上げられた田島と見浦の関係性も話題となっている。
5位【お笑いアシンメトリー】やさしい雨。「これは、何をしているんだろうか?」と観客を惹きつけ、謎解きをしていく。その行動はおかしいのかおかしくないのか、議論をしていくコント。2019年は、夫婦の一生を描くなどのドラマ要素が高いコントで楽しませてくれた。
4位【伸ばせ!表情筋】ストレッチーズ。飛行機の中で体調が悪いお客さんがいたため「お医者様はいませんか?」と呼びかける高木の前に現れたのは、とんでもない人々で…。惜しくもクライマックスシリーズ出場を果たせなかったストレッチーズは、悔しさをバネにした勢いのある漫才で観客を魅了した。
ここでクライマックスシリーズセミファイナルとなり、3位・宮下草薙と2位・青色1号がファイナル出場権をかけて対戦する!
3位【青はすすめ!】青色1号。店員・上村にオーダーをするのは、強面な風貌の榎本と仮屋。榎本の“ある間違い”から風向きが変わっていくコントで、その間違いが会場の共感を呼び、笑いの渦が巻き起こる。
2位【侵食のマイナス思考】宮下草薙。結婚式に招待された草薙が不安を抱く。草薙の唸るような、訴えかけるような大きな声に気合いを感じる。宮下から「アドリブが過ぎるよ」とツッコミが入ると、草薙は「これ何分やってるんだろう?」と持ち時間を心配する。そして、草薙は「青色1号に入れて欲しい!」と絶叫した後に「もう一年頑張ろう!来年優勝すればいいじゃんか!」と決意表明すると、拍手の嵐が巻き起こる。宮下草薙パワーに押される漫才だった。
セミファイナル後、アンケート用紙にどちらが面白かったかをお客さんに印をつけていただき、係の者が速やかに回収する。この結果は、次のレギュラーコーナーの後に発表する。
レギュラーコーナーでは、3組がネタを披露!
【頑張れ半袖!負けるな短パン!】タイムマシーン3号。登場するやいなや「この焼け野原の後にやるのは嫌ですよ」と嘆いた山本は、先ほど舞台袖で起こったスタッフの演者を想う熱いドラマを明かす。そして、関がオリジナルアニメを考案する漫才を披露した。
【産業社会が産んだ廻らない歯車】アルコ&ピース。ある日、酒井は路上で怖い人・平子に話しかけられ立ち止まってしまう。財布を見せるよう促され…。
【来年もどうぞよろしくちゃん!】インスタントジョンソン。デパートの屋上ステージに出演する演歌歌手の大井町(スギ。)が、スタッフ(ゆうぞう)やMC(じゃい)に振り回される!
ここで、先ほど行われたセミファイナルの結果発表となる。彦摩呂の口から勝者として発表されたのは、宮下草薙!草薙は青色1号に「マジでごめん!」と謝る。20票程の僅差で勝利した宮下草薙。ファイナルへの意気込みを語る場面で草薙は、「どうっ…宮下〜」と相方に甘えていた。
ここで自社ゲストとして、話題のYouTuberヴァンゆんが登場した。中井が、ヴァンゆんのチャンネルをよく観ていると明かす。時代の最先端とも言えるYouTuber事情や二人の関係などを、彦摩呂と中井がインタビュー!
●登録したきっかけは?
ヴァンビ「人生をかけてビジュアル系バンドをやっていたのですが、解散してしまって。絶望に伏してたんです。その時、次のバンドを組むまでにトークを鈍らせないようにと、しゃべるコンテンツをしたくて始めました」
●始めたのは、一人で?
ヴァンビ「一人です。途中でゆんちゃんと合流したんです」
●二人の関係は?
ヴァンビ「友達以上恋人以上!最高の相方です」
ゆん「コメントで『付き合ってるでしょ〜』とよく言われますが、男女の友情を証明するチャンネルなんですよ」
ヴァンビ「夢を追って意気投合してコンビを組んだんです!」
●大変なことは?
ヴァンビ「編集作業や、企画を考えることですね。10分の動画でも、編集で6〜8時間くらいかかるんですよ」
ゆん「店舗の貸し切り企画などのアポ取りも自分たちだけでやっているので、そそういうのも大変ですね」
ヴァンビ「『明日何しよう?』がずっと続き、頭が休まる日がないですね」
●好きな芸人は?
ヴァンビ「アイデンティティさんです!Twitterにあがる“ドラゴンボール”のものまね動画をよく観てるんですよ。今日は、悟空を使わなくてもこんなに面白いのかと感動しました」
ゆん「青色1号さん!私も居酒屋で働いていたので、ああいう間違いされるの『あるある!』って思って」
●これからYouTuberになりたい人へのアドバイスは?
ヴァンビ「求められていることをする。自分がやりたいことだけやらず、求められていることをしようと思ったら、数字が伸びるようになったんです」
ゆん「視聴者さんとみんなでつくっていく。共感と親近感が大事だと思っています!」
ここで他社ゲストコーナーとなり、双子ならではのネタと思いきや少し違う視点のネタで会場を沸かせた『ダイタク』(吉本興業)と、「M-1グランプリ2019」決勝進出を決めた『ぺこぱ』(サンミュージック)が漫才を披露した!
次はいよいよ、ファイナルの戦い!Twitterでいつも、ライバル心をむき出しにしている宮下草薙とさすらいラビーの対決!太田プロで一番、面白いネタをする芸人はどちらなのか!?
セミファイナル勝者【侵食のマイナス思考】宮下草薙。草薙の部屋の冷蔵庫の中の不思議な現象がテーマ。たっぷりと間を使ったり、漫才の終わり方を迷ったりするなど、はみ出しものでいいんだと言わんばかりのアドリブ感満載の宮下草薙劇場!客席からは大きな拍手笑いが巻き起こっていた。
1位【デコボコ流浪人】さすらいラビー。「青色1号の分もがんばりますよ」と、仮屋と榎本の眼鏡を見せると、会場大爆笑!有名大学出身の高学歴コンビだからこそできる、新入生サークル紹介の場面という等身大のネタで勝負する。
ここで宮下草薙、さすらいラビーのどちらが面白かったかをお客さんに選んでいただき、速やかにアンケートを回収し集計する。結果は、次の自社ゲストコーナーの後に発表!
自社ゲストコーナーでは、松村邦洋がものまねで“川藤幸三”が“イチロー”に放った言葉や、ドラフト会議のナレーションの声や、会場にいるからこそ楽しめるようなネタなどを披露!
エンディングで出演者が全員登場すると、彦摩呂に促され、結果発表を待つ宮下草薙とさすらいラビーが一歩前に出る。結果発表を担う松村邦洋が「神宮寺しし丸か…」と語り、会場大爆笑!
ドラムロール後、松村が叫んだのは…さすらいラビー!
さすらいラビー!
令和初の月笑チャンピオンは、さすらいラビーに決定!信じられないという様子の宇野と中田に、会場は歓喜の渦に包まれた。中田は「この一年、宮下草薙が大躍進して、下から覗き上げるような年だったんで最後の最後に…」と感激し、宇野は「ネタの中でミスがあり、どうだろうなと思っていました。嬉しいです!」と振り返る。ストレートに勝負したところが、観客の指示を集めたのだろう。今シーズン、前人未到の6度の月間一位を獲得した宮下草薙にも拍手を送りたい。
子供の将来の夢の上位にYouTuberがランクインする時代。どこでどうなるか分からないお笑いの世界ですが、そのブレイクの“きっかけ”になるものも多様性に満ちています。一年で人生が変わる、そんな瞬間が多くの月笑芸人に訪れる予感です。2020年の月笑、Jr.ライブにご注目ください!月笑は2月(日程未定)、Jr.ライブは1月26日(日)スタートです!お待ちしています!(ライター:西田有希)