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笑いで吹き飛ばせる気分もあると思います。不安定な天気など憂鬱な気持ちがカラッと元気になる、夏に向けて弾みをつけてくれるライブとなりました!
前説を担当したのは、ガルボ。西が何度も「(相方の原田は)高校を2回中退した」と客席に伝えていたのが印象的だった。大きな声を出す元気な前説で、会場をあたためた。
MCはアルコ&ピース、杉浦琴乃がアシスタントを担当する。早速、杉浦の留学話になる。約一年間、「スーツケース2つと夢を背負ってイギリスとドバイに行ってきました」と杉浦が伝えると、アルコ&ピースからのお願いで、月笑が盛り上がるような紹介を杉浦が英語でやってみることになる。
杉浦の英語を聞いたアルコ&ピース平子が、英語縛りでMCをやりたいと言い出し、「アイムスピーキング…」を連呼する。つたない英語に堪え兼ねる展開で、強制終了!
オープニングの勢いそのままに、G2コーナーからネタバトルスタート!
ストレッチーズ/末吉くん/アイデンティティ/シンテンチ/パニーニ/納言/サイクロンZの7組が登場する。
ストレッチーズは、趣味がないと嘆く福島が、高木から「漫画を趣味にしてはどうか」と勧められたことから始まる論争が繰り広げられる。末吉くんは、 マニアックな視点で番組のワンシーンを切り取った“宮根誠司”と“古舘伊知郎”のものまね。アイデンティティは、野沢雅子さんの声で“がなり”(芸人が舞台に上がる時の名前の紹介)をやってみる。月笑メンバーをぶった斬る、やや毒のあるキャッチコピーが共感を呼び、会場を沸かす。先月と先々月の月笑前説で登場したシンテンチは、見た目のインパクトを活かしながら展開していく漫才を披露する。いつもの衣装で登場のパニーニは漫才で、お互いにクイズを出し合う、曲当てクイズ。漫才でも、パニーニらしさ全開で会場の笑いを誘う。納言は、飲み会後に飲み足りないからと公園で飲んでいたら男に口説かれるのではないかと心配する薄幸(すすき みゆき)。メディアで話題の「街ディスり」もキレキレだ!サイクロンZは、ダンスとマジックを融合したショーを披露した。
次はゲストコーナーで、『トンツカタン』(プロダクション人力舎)がコントを披露する。あつい友情をこじらせたような世界観に引き込まれる。
レギュラーコーナーの“がなり”は「心機一転!和賀勇介」。彼女に二股をかけられた和賀が、その彼女と浮気相手を前に激怒する。
企画コーナーは、今年めきめきと力をつけてきた若手芸人3組を知ってもらおうという企画「2019太田プロ ツギクル若手芸人はこいつらだ!」が開催された。
太田プロがお勧めするのは、向井かつのり・スペードの3・Ikiruの3組!
ピン芸人「向井かつのり」は、ブリを買いに来た主婦の話が、ある壮大な話になっていく。巧みな話術で会場を沸かすと、アルコ&ピース平子が次々と「年上じゃないですよね?」「芸歴は?」と訊ねる程、興味津々だ。芸歴3年目の25歳だということが分かると「3年目でこんなにできるんだね〜」と感心していた。
「スペードの3」は、名古屋で活動する男女コンビ。子供の頃の遊び“缶けり”を用いたコントを披露する。女性の“なかし”が名古屋でレギュラーがあるなど、プチブレイク中!その状況に男性の栗林が「全く僕に仕事がない訳ではないんです。相方が体調不良で休む時にピンチヒッターで呼んでもらえるから、風邪が流行っているシーズンが稼ぎ時になるんです!」と内情を明かす。
元ヤンキーと元東大生のコンビ「Ikiru」は、茨城なまりの元ヤンキーに元東大生が理路整然とした語りで掛け合う漫才。“映画好き”がふたりの唯一の共通点のため、元東大芸人・山根がじゃんけんで勝ち “黒澤明”の『生きる』がコンビ名になったが、もし、負けていたら『ゴッドファーザー』になっていたのだとか。他にも、驚きの東大合格術だったり、本当にヤンキーだったのかと疑惑が上がるなど話題性抜群だ。
最後に杉浦から「ご紹介した3組はJr.ライブに出演中です!」と告知があると、アルコ&ピース平子が「なるほど!神宮寺しし丸は、こういう人らに負けてるんだね」とコメントし、会場大爆笑!
次は、いよいよG1コーナー!
マシンガンズ/ジョウダンアオナナテンパイ/さすらいラビー/火災報知器/やさしい雨/青色1号/宮下草薙の7組が登場!
マシンガンズは、時事ネタを取り入れながら漫才をする。滝沢が西堀に詰め寄るシーンは、まるで、マシンガンズのラジオ「ネガ⇒ポジ」を聴いているかのよう。最後は滝沢のスマホのアラームが鳴り、終了する。ジョウダンアオナナテンパイは、勝呂が「つけ麺専門店」を開きたい。勝呂らしい、ダークなつけ麺専門店に、冨山は褒めたり叱ったりしながら、勝呂にも観客の心にも寄り添うようなツッコミをする。さすらいラビーは、演説のような新しいスタイルで、フォローがとても充実しているノークレーム漫才を披露した。火災報知器は、大人気のタピオカドリンクをネタに取り入れた。タピオカドリンクのお店の店長と店員の、とんでもないやり取りをコントに。やさしい雨は、松崎が吉本に「そろそろ結婚したいから、女の子を紹介して欲しい」とお願いして、紹介してもらった女の子がまさかの…。松崎と吉本の会話で展開していくこのコント、松崎の締めの一言にも大爆笑!青色1号は、飲み会での冗談を真に受けてしまった仮屋と上村が暴走し、榎本が困惑する。宮下草薙は、草薙がストリートミュージシャンの将来を案じ、心配しすぎてしまい、妄想が爆発するのだが、後半に突如草薙が“この漫才の先を心配して”暴れ出す。「ネタをカミカミでやったから、時間が足りなくなっちゃった!タイムオーバーで失格になる」と焦り出し、相方に終了するようお願いする。宮下が落ち着いてもう少しやろうと提案するも「(制限時間4分のところ)5分になっちゃう!」と譲らない。根負けした宮下が「やめさしてもらうわ」と締めた。
次はゲストコーナーで、『ザ・ギース』(アッシュ・アンド・ディ・コーポレーション)が登場した。徐々に謎が解かれる仕掛け、スピーディな展開のコントに魅了された。
最後はレギュラーコーナーで、アルコ&ピースが漫才を披露!平子が「クイズ番組の司会者をやってみたい」と言い出して、解答者・酒井が振り回される。宮下草薙に続きアルコ&ピースもネタを飛ばすというハプニングがあり、「これからもふたりで頑張っていきます!どうもありがとうございました!」と、頭を下げ、締めくくった。
ハプニングをどう「笑い」に転化するのかを見ることができるのも、生ライブならではの醍醐味だと改めて感じました。そして、勢いがありました!次回の太田プロライブは、9月9日(月)半蔵門のTOKYO FMホールにて19時開演です。8月はお休みとなりますので、9月にまたお会いしましょう!ご来場、お待ちしています!(ライター:西田有希)